サンタの友だち バージニア  
        「サンタはいるの?」と新聞社へ投書した少女
                          
                  村上ゆみ子著   東 逸子絵 

アメリカで有名なクリスマスにまつわる話です。
「サンタってほんとにいるの?」という少女の素朴で真剣な疑問に「社説」で答えた新聞がありました。
100年も前のその「社説」は、毎年クリスマスが近づく頃になると色々な新聞社がそれを掲載し、多くの人々に読み継がれて来ました。
 
  「そう、バージニア、サンタクロースはいるのです」

アメリカでは有名な一節だそうですが、以前読売新聞のコラムでも取り上げられた話だったので、その「答え」をぜひ読んでみたくて手のとりました。

新聞に投書した少女の名前はバージニア・オハンロン。
彼女の孫のひとり、パットさんがお子さんに「バージニア」のことを語り聞かせるように書かれています。
やさしい語り口調なので、子供たちが自分で読むのにもいいですね。
クリスマスの事、サンタクロースの事、目には見えないけど確かにある、カーテンのむこうの美しいきらきらした世界について、思いを馳せてほしいと思います。

この「質問」と「社説」は、『サンタクロースっているんでしょうか?』という絵本にもなりました。
一番後ろのページに、バージニアの文章が載っているそうです。

 <むかし子どもだった人と、そして今の子どもたちへ>

という言葉ではじまるその文章は、
サンタクロースを信じられない子どもがいるのは、どういうわけかサンタさんへ送った手紙が届かないからだ、サンタを期待している子どもたちを探し出して、ちゃんと手紙が届くようにしてあげよう。
信じているのなら、どうかその心を形にして見せてほしい、という子どもを思う彼女らしいあたたかいメッセージでした。


『サンタクロースっているんでしょうか?』という本は、日本では1977年に偕成社から出版されています。

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