カスピアン王子のつのぶえ ナルニア国物語2   C.S.ルイス作 瀬田貞二訳


ピーター、スーザン、エドマンド、ルーシィの4人の子供が、衣装ダンスを通って不思議な冒険をしてから一年が経っていました。
4人が新学期に向けて寄宿舎へ戻るために、駅のホームにいたときに、ものすごい力で引っ張られてきた所は、ナルニア―――ピーターたちが治めていたころから何百年もたって、木が鬱蒼と茂り、荒れ果てたケア・パラベルのお城跡でした。

ナルニアはテルマール人のミラース王が治めるようになっていましたが、そこでは「もの言うけもの」の事も、「歩く木々」のこともフォーンやセントールたちのことも、そして偉大なるアスランその人のことまでもが忘れ去られて(そのようにしむけられて)いました。
しかし、その王子カスピアンだけは、乳母から聞かされた不思議な昔話を信じていて、新しくきた先生のコルネリウス博士から、ナルニアの本当の歴史について聞き、様々な事を学びます。
そのころ、叔父であるミラース王に子供が産まれ、邪魔になったカスピアン王子が殺される恐れがあったため、カスピアンはたったひとり城を旅立ちます。
そして 4人の子供たちと出会い、助け合って危機を乗り越え、ナルニアをよみがえらせたのでした。

この冒険が終わった後、ピーターとスーザンはもう「ナルニアに戻ってこられない」とアスランから聞かされます。としを取りすぎているから、と。
でも、今回の旅の終わりは、みんなにお別れを言って、あらかじめこころの準備をしてからだったので、そのへんはよかったんじゃないかな、と思いました。
何もかも突然、では ちょっとやりきれない気持ちが生まれるだろうから。


  

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