ドルイドの歌          O.R.メリング 作   井辻朱美 訳


ケルト民話を題材にした、冒険ファンタジー。
アイルランドの国民的な神話叙事詩「クーリーの牛捕り」が舞台になっています。
コノハトの女王メーヴ、若き英雄クーフーリン(アイルランド語ではクカック)の活躍する時代。

夏休み、カナダから叔父の家に遊びに来ていた ジミーとローズマリーの姉弟は、謎の男ピーター(パーダル)の歌声に誘われるように 別世界、古代アイルランドへと迷い込み、そこで コノハトとアルスターの二つの国の争い(クーリーの牛捕り)に巻き込まれていきます。
恋と友情、ドルイドの魔法を通して、自分自身を見つめる冒険の旅の物語。


ケルト神話、イェイツの本を読んだ事があるけれど、不思議な魅力的なお話が多いです。
魔法使い(ドルイド)や妖精、精霊もたくさん出てくるし、「ファンタジー」そのものだと思う。
読み始めると、もう一気に読みすすんでしまいました。




『「でもなぜ、わたしたちをあの世界へつれていったの」
「連れて行ったのではない。ひとりびとりがたがいを連れて行ったのだ。聖なる三角形として」』

『きみには君自身の力がある。誰でもそうなのだ』

『どの世界も、夢によってこれから創り出されるものだ。そなたらは若い。心に希望はないのか』

『終わりなんかない。いつまでも続いていくんだ。クーフーリンが言ったように。
いくつもの別の世界がある。別の時代もあるだろう。僕らはまた会える。いつまでも僕らは友だちだ』

『ずっと昔から会ったのに、あたしが一つにして考えなかっただけ。たくさんの別世界や、神々や、夢や、魂の事、ドルイドの事、<竪琴引き>のこと―――全てはたった一つのことを指し示していたんだ』

『ひとりきりで求める者は、自我の闇の中に道を失う。<竪琴弾き>は歌った。わたしは仲間のために知識を呼び出し、仲間を通じて真理を見い出した』


   

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