ゲド戦記V さいはての島へ   アーシェラ・ル=グウィン 著  清水真砂子 訳


第三部では ゲドはとうとう大魔法使い、大賢人として登場します。
エレス・アクベの腕輪がつながって以来、平和の続いていたアースシーのあちこちで災いの兆しが見え始めていました。
そしてある日、父であるエンラッド公の命を受け、この災いの兆しについてロークの賢人達の判断をあおぐために王子アレンがやってきました。
ゲドはアレンと共に「災いのもと」を探しに旅に出ます。
困難の末にふたりは、「不死」を願い、欲望のまま生死の世界を隔てる扉を開けてしまった「クモ」をつきとめ、追い詰めて、とうとう扉を閉めて世界の均衡を取り戻す事ができました。
しかし そのためにゲドはすべての力を使い果たしてしまったのでした。

第一部では 内なる光と影について。
第二部では 自由と隷属の問題。
そして第三部では 生と死について。
普遍的な問題が象徴的に描かれています。

ここでもまた、物語はアレンの側から より多く描かれています。
周りから語ることで「ゲド」という人物が浮かび上がってくる、という感じなんでしょうか。


  

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