ローワンとゼバックの黒い影

エミリー・ロッダ 著  さくまゆみこ 訳 

ローワン・シリーズ第4弾。
数々の冒険を経て村人からも一目置かれるようになって、劇的な成長を遂げたかというとそうでもなく、ローワン自身はあいかわらず気の弱い、引っ込み思案な少年だった。
母ジラーとストロング・ジョンの婚礼の日、朝からなにか得体の知れない胸さわぎを感じていた。
マリスの水晶の司から警告のメッセージを受け取った時も、楽しいひとときを台無しにすることができず、誰にも話すことができないでいた。
そして、空から巨大な翼をもつトカゲのような動物が現れ、妹アナドがさらわれてしまった。
後悔と自責の念にさいなまれるローワン。
とうとうゼバックは、より効率よく、リンの村を襲う方法を見つけたのだ。

ローワンは、<賢い女>シバのもとを訪ね、アナドを救い出す方法を聞き、旅にでる。
シバの助言は、前回までと同様謎めいた「予言詩」の形で語られた。
今度の旅に出るのは、友情と信頼で結びついた4人 ―― ローワン、アラン、ジール、パーレンだった。
勇敢なリンの者とは思えないほど気の弱いローワン。
半分<旅の人>の血が流れているアラン。
ゼバックで生まれ、<旅の人>に育てられたジール。
陸上の乾いた土地では死の危険にさらされるマリスの民、パーレン。
シバのいうところの「半端者」たちが、人質の救出と未来の平和のためにゼバックへと旅立つ。

様々な困難を切り抜けて、やがてアナドを見つけ出した4人の旅人は、そこで思いもかけないリンの村の秘密を知ることとなる。
そして襲ってきたゼバックの者たちから村を守り、空からの襲撃者をはばんだものは、伝説の山の王者――竜だった。



こどもたちにとても人気のあり、また高い評価も受けている作品だそうです。
子供に人気があるっていうのは、よくわかりますね。読んでいて、とても楽しかったです。
作者も楽しんで執筆することができた、とあとがきにありました。
このシリーズ、原書では5作目が出版されるそうで、邦訳されるのが楽しみです。
  


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