魔術師の甥        C.S.ルイス 著  瀬田貞ニ 訳

「ナルニア国ものがたり」の第6巻です。
なんでこんな半端な巻数から?と思われるかもしれませんが、理由は簡単。1、2巻がすでに誰かが借りていたからです。
なので、物語の時間からいえば、一番のはじまりにあたるこの本から とりあえず読み始めました。


ナルニア国物語は 人間の世界とはまったく別の空想上の国ナルニアの誕生から死滅までを描いた、壮大な物語です。全7巻。
この世の善と悪との戦いを象徴的に描いた物語、とされています。

ディゴリーとポリーは、棟続きに並んでいる家のお隣同士。
屋根裏を伝って、さらに奥の空家を探検に行くことにしたところが、間違ってディゴリーの叔父さんの部屋に入り込んでしまいます。
このアンドルーおじさんは 実は魔術師で、一瞬にして「どこか別の世界」へ行くことができる黄色い指輪をポリーにはめさせます。
あっという間に姿を消したポリーを追って、ディゴリーは「元の世界」に戻ることができる緑の指輪を持って追いかけました。
ふたりは 「世界と世界のあいだの林」を見つけ、探検をはじめます。
その途中、ディゴリーは好奇心から、魔女ジェイディスを目覚めさせてしまいました。

この物語には、偉大なライオン、アスランがナルニアをつくり、はじめの王と女王が生まれるのを 人間の世界から来たポリーとディゴリーが見届ける、という巻です。
ただ、その途中で、わざわいの種をも、いっしょに持ち込んでしまったために、遠くまでりんごを取りにいかなくてはなりませんでした。
冒険の最大の試練は、言葉たくみな魔女の誘惑に打ち勝って、約束を守る事だったのだと思います。

病気のお母さんのために、ディゴリーはアスランからもらったりんごをひとつもらって食べさせるのですが、このりんご芯を庭に埋めると、芽がでてやがて立派な木になりました。 
嵐で木が折れてしまった時、ディゴリーはこの木で衣装ダンスを作らせました。
この衣装ダンスが 新たな物語の入口になるのでした(「ライオンと魔女」につづく)

ナルニア・・・題名は知っていましたが、実は読んだ事がなかったんですが、今回読めて嬉しかったです。
図書館の児童書の棚も このところのファンタジー人気から充実されてきたな〜と思って何気なく見ていたときに 見つけて、借りてきました。
あの図書館は、子供を連れて行ってもゆっくり探したり読んだりできるように、階を分けてあるので今まで気がつかなかったんですね。
もう少し大きくなったら、ぜひうちの子供たちにも読んで欲しい一冊です。

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