ライオンと魔女        C.S.ルイス 著   瀬田 貞ニ 訳
                           ポーリン・ベインズ 絵 

 「ナルニア国ものがたり」の第1巻。
今回は 「スペシャルエディション」版、カラー挿絵入りの大判の本を借りてみました。
ケースに入っていて、ナルニア国の地図も載っていました。

第一次世界大戦の頃のお話し。
ピーター、スーザン、エドマンド、ルーシィの4人の兄弟が、空襲を避けてロンドンから ある年寄りの学者先生(ディゴリー)のおやしきで、不思議な衣装ダンスを見つけたところから冒険がはじまります。

ナルニアでは、白い魔女(「魔術師のおい」でディゴリーが連れてきてしまった)が力を持ち、永遠の冬が続いていました。
そこへ 人間界からルーシィたち4人の兄弟が来て、再び訪れたアスランと共に 魔女を打ち破り、王と王女としてナルニアを治めます。                               

ちょっとした心の行き違いから、エドマンドは兄弟を裏切って魔女に会いに行ってしまいます。
もちろん すぐに後悔することになるのですが、ここでも 人間の心の弱さが魔女につけいる隙を与えてしまいまっています。
兄弟同士のいざこざなど、日常茶飯事だった自分には 耳の痛い話です(^^;)
それでも、兄弟は兄弟。
見捨てるなどということはありません。助け合って、困難を乗り越えて行きます。
物語の中に入り込みながらも、登場人物の心の動きなど感情移入しやすく、自然と「弱さを克服」する追体験をしているような気がします。
これは本当に 子供達に読んでほしい物語ですね。
今 この歳になって読むと、純粋に物語の世界に入り込む前に、子供が(子供の頭で)読んだらどんなことを感じるだろう、とかそんなことを考えてしまっている事に気づかされます。

大きな布張りの本を膝の上に広げえて、素敵な挿絵を眺めながら、ひととき 物語世界に遊ぶことは、大人になってしまった私にとっても 心躍る楽しい時間でした。


  

SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送