ゲド戦記T 影との戦い   アーシュラ・K・ル=グウィン 著  清水真砂子訳

前から読みたいと思っていた本をようやく読めました。

4部作からなるゲド戦記の第1巻。
多島海世界アースシー。
見習い魔法使い少年 ゲド が、自らの驕りとねたみの心から呼び出してしまった「死の影」ともいうべき名前のない影と対決するためにさまよい、あてのない旅にでます。
影を追い詰めていった「世界の果て」で何が起こったか・・・ゲドはついに、影を取り込み、そこではじめて全き人間になったのでした。


架空の物語世界を語りながら、実は 人間の内的世界―光と影の両方を内包する―を表しているんじゃないかな、という気がしました。
実は 訳者あとがきにも、似たようなことが書いてあったので やっぱりね〜、と思いました。
以前、河合隼雄さんの著書(どの本だったかは忘れてしまいました)で、一級のファンタジーだと語っておられたのを知ってから、読んでみたいと思っていたのでした。
心理学者にとっても興味深い本、ということなんでしょう。
もちろん文学的にも、とてもすばらしい内容で読み応えがあります。

これから ゲドが大魔法使いに成長していくのが、とても楽しみですね。


  

SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送